誰もが幸せな家庭を築くことが
できる会社でありたい。
男性としてはじめて
育児休業を取得した社員の経験から、
当社の取り組みをお伝えします。
私が2014年に育児休業を取得したきっかけは、双子が誕生したことでした。生まれてから2ヶ月間は、妻が一生懸命に育児をしてくれており、私も休業するつもりはありませんでした。しかし、生まれたての赤ちゃんは、母親の都合など考えてくれません。泣きたい時に泣き、いつ起きるか寝るかのかも分からない。授乳も体力勝負。それが二人も。安心して眠る暇もない。妻の負担は、目に見えて重くなっていったのです。これでは、いつ倒れてもおかしくないと思い、育児休業を取得することを決意しました。私の場合は9ヶ月間。7月からきりのいい年度末までのお休みをいただくことにしました。5月に生まれたので、1歳を迎える少し手前まで。そこまで来ると、育児も大分楽になりますから。男性が取得する期間としては一般的にかなり長期間だと思ったのと、社内の男性ではじめて取得するということで不安もありましたが、理解ある上司のおかげでスムーズに取得できました。一方で、職場の同僚に負担をかけてしまったことも事実で、本当に感謝の気持ちで一杯です。
しかしながら、休業しているとはいえ、育児はとても大変なものでした。双子ですから、それぞれが、一人の子どもの世話をします。ミルクや離乳食を与えたり、おむつを交換したり、寝かしつけたり。世の中のお母さんはこんなにも大変な思いをしながら子育てをしているのかと実感したことを覚えています。寝不足が続き、自分の時間もなかなか持てず、9ヶ月の間、肉体的にも精神的にも休まる事は少なく、子育ては仕事以上にハードだと感じました。仕事復帰をする頃には、子育てもだんだんと落ち着いてはきましたが、それでもまだまだ大変でした。上司に事情を話し、復帰してしばらくは出張を少なく調整してもらったり、そういった配慮をしていただけたことも大変嬉しかったですね。現在、子どもたちは保育園に通わせていますが、子どもが調子を崩し保育園を休まなければならなくなった場合に、時差出勤や、早退させていただくこともあります。育児と業務をうまく調整しながら仕事をさせていただけていると思います。
MINI-COLUMN 01
日本にいる時は、育児を手伝うこともできるのですが、出張がある時はどうしても妻に頼らざるを得ません。私は現在、国際事業部営業部に所属しており、関わるのは主にODA事業。案件発掘から情報収集、入札対応、入札後の交渉から契約締結まで、建設工事を受注してくることが仕事です。その中で私の担当エリアは、アジア圏の国々。現地調査や入札対応のため、2ヶ月に1回程度は海外出張となります。1度出張に出ると、1〜2週間は家を空けることになってしまいます。責任ある仕事に非常にやりがいを感じていますが、家のことが心配なのも事実。ワンオペ育児を強いてしまい、妻には申し訳ない気持ちもあります。出張前には、気休め程度のサポートですが、簡単に調理し易いように野菜をカットし冷凍しておいたり、紙オムツを多めに買い足してセットしておいたり、なるべく妻の負担を減らせるように意識しています。
しかしながら、たっぷりと育児を経験できて、本当に良かったと感じています。復帰した後は、早く帰るために仕事を効率よく進めるように意識するようになり、仕事のパフォーマンスも逆に上がったように感じます。また、職場の理解もあっての育児休業でしたので、会社や職場への感謝の気持ちを日々持って仕事に取り組むようになりました。またさらに、近所のママ友達や子どもたちとの交流は、普段味わうことができないとても新鮮な経験でした。そして何より嬉しいのは、息子たちが、ママだけでなく、パパにも「大好き!」と言ってくれること。これは、育児休業を取得して一緒に過ごした時間が長かったおかげかなと思います。家族と一緒にいる時間をつくることは、何よりも大切だと実感することができました。
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これからは女性のみならず男性も気兼ねなく取得できる社会になってほしいと思います。それだけ育児は大変なのです。当社では、私を皮切りに男性の取得も増えてきました。ただ、現場に張り付かなければならない技術系の職種の方は、まだまだ取得しにくい環境なのではないでしょうか。私の取得実績をロールモデルとして、様々な部署で積極的に取得できる環境が整っていけば、こんなに嬉しいことはありません。社会が変わっていくための先駆けとして、この育児休業の利用が広がっていくことを願っています。
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