東亜建設工業

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SPECIAL SESSION

コールドチェーンを構築せよ

INTRODUCTION

低温管理が必要な製品を冷蔵もしくは冷凍した状態で最終消費地まで配送する「コールドチェーン」。いろいろな商品を鮮度・品質の高い状態で届けることができるこの物流方式は、食品業界のみならず、医薬品、化学薬品といった分野にも裾野を広げています。当社は、まだ世間に「コールドチェーン」が浸透していない頃から冷凍冷蔵倉庫の建設というフィールドで経験と実績を積み上げてきました。流通を担当する課の3名の社員に、コールドチェーンのこれまでとこれから、そして強みについて話を伺いました。

SESSION MEMBER

  • 大野 幸伸
    ONO
    YUKINOBU
  • 荒木 良太
    ARAKI
    RYOTA
  • 小林 祐介
    KOBAYASHI
    YUSUKE

Phase 01

積み上げてきた経験で
応えていく

小林:
私たち流通営業課は、冷凍冷蔵倉庫をメインターゲットとして、営業活動を行っています。
当社が冷凍冷蔵倉庫の施工をはじめたのは20年以上も前のこと。設計提案ができるようになったのは10数年前でしょうか。お客様から伺ったご要望を設計部、工事部、工務部に伝え、プラン、工程、見積金額提示までの舵取りをする、いわばプロジェクトマネージャーの役割を我々流通営業課は担っています。設計提案をはじめてからの歴史は長くはありませんが、近年の冷凍冷蔵倉庫の施工実績数は建設業界トップクラスになりました。
大野:
冷凍冷蔵倉庫は防熱防湿工事というものがあり、専門的な技術と知識が必要な上、少しでもミスが出ると倉庫としての機能を失ってしまうことになるとても難しい建物です。それ故、他のゼネコンも取組に躊躇する会社が多いのです。そこに私たちは飛び込んでいき、こだわり続け、やり続け、現在の実績をつくりあげてきました。
荒木:
そうですね。諸先輩方が築いてきた土台をもとに、冷凍冷蔵倉庫といえば、東亜建設工業と言われるよう、代名詞となるような経験をこれから積み重ねたいと思っています。国内の冷凍冷蔵倉庫の50%以上が、竣工から30年以上経っていますから、今後は建て替えのニーズが一層増していくはずです。そこに、応えられるようにしていきたいですね。

Phase 02

世界規模で
社会に貢献していく

大野:
国内では建て替え需要が多い中、東南アジアをはじめとする発展途上国では冷凍冷蔵倉庫のニーズが増えていますね。かつて日本が高度経済成長の時期に冷凍冷蔵倉庫が必要になったように、これから成長を遂げていく国での需要は年々大きくなってきました。
小林:
発展途上国の一人あたりの冷凍食品の消費量は、先進国に比べると10分1程度ですが、これから人口は増え続けていくでしょう。必然的にトータルの消費量も増えますが、保管技術が追いついておらず、自国で冷凍冷蔵倉庫を建設できないことも多いのです。そこに我々の提案が活かされるチャンスが高まっています。これまでにタイとベトナムでの実績があります。
荒木:
インフラ関係も十分とはいい難いですよね。電気が通っていなかったり、道路が整備されていなかったり。しかしながら、そこにコールドチェーンが構築されると、途上国から安価な材料を使用した冷凍食品が、日本をはじめ海外へ輸出されるようになり経済が潤います。反対に、日本から新鮮な農産物などを輸入することもできるようになりますし、今後、TPPの発足とともに、ますます輸出入は盛んになっていくのではないでしょうか。
大野:
私が現場監督だった時に、アフリカで魚市場建設を担当しました。市場には冷凍冷蔵倉庫はありませんでした。氷で食材を保冷していました。そういう環境では食材の長期保存はできませんよね。しかし、冷凍冷蔵倉庫があればどうでしょう。大げさかもしれませんが途上国での飢餓問題の解決にもなるかもしれません。
小林:
そう考えると、これから海外向けに冷凍冷蔵倉庫の施工を仕掛けていく国内企業は、どんどん増えていくでしょうね。それによって日本の食文化がこれまで届かなかった国にも広がっていくことで、日本国内の発展にもつながっていきそうです。

Phase 03

安心と信頼をつくる
技術力

荒木:
そのように海外に広げていく上でも技術力は重要ですよね。当社は、日本で初めて免震構造を冷凍冷蔵倉庫に採用した実績に加え、設計、施工をトータルで請け負うことで、コストを下げられるということが一番の強みでしょうか。また、国内外で積んだ多くの施工経験で、計画地に合わせたプラン、構造形式をお客様のニーズに合わせてあらゆる形で提案できることも強みですよね。
大野:
免震構造の冷凍冷蔵倉庫を受注した時は10数社のコンペ案件でした。我々が唯一免震構造を提案し、かつ値段も一番安かったことで受注に至りました。倉庫の床から伝わる冷熱が免震装置にどのような影響を及ぼすのかを、熱伝達のシミユレーションにて解析、対策できたことで免震装置を冷凍冷蔵倉庫に導入することが出来ました。
小林:
そして、竣工した直後に東日本大震災が起こったのです。
大野:
でも、被害はほぼゼロでした。それ以後冷凍冷蔵倉庫に免震装置を取り付けようというムーブメントが起こったのです。

小林:
大型冷凍冷蔵倉庫は建物全体の工事価格のうち、構造体コストが6割から7割を占めています。当社は冷凍冷蔵倉庫において、あらゆる構造形式(S造、RC造等)の施工実績があります。直近の設計提案においてはRCS造の構造形式と海外製防熱パネルとの組み合わせで、受注を勝ち取っています。その技術力や経験を生かして、その土地において最適な構造形式を提案していきたいと考えています。
荒木:
あらゆる構造形式を提案できる強みを活かし、お客様から『東亜ならなんとかしてくれる』、そんな期待に応え続けることによって信頼をより一層高め、頼られる存在になっていきたいです。

Phase 04

新たな強さは、次の夢へ

荒木:
さらに当社の提案する冷凍冷蔵倉庫を展開していくために、お客様との太いパイプを大事にすることも重要だと思っています。お客様と密に接することで次のお仕事の話を頂くこともありますから。
小林:
もちろん、営業はそれが最も重要な仕事ですね。加えて、技術力のさらなる向上は必須ですね。当社の技術研究所には過酷環境試験室というマイナス30℃まで下げることができる実験室がありますが、そういった環境を利用して技術に磨きをかけていかなければなりません。一般的な冷凍冷凍倉庫の温度はマイナス25℃なのですが、倉庫を稼働したまま補修や補強をしたいというお客様もいらっしゃいますから。建て直すことができない倉庫に耐震補強をする際などは、過酷な環境でも機能する接合技術などの開発も必要になってきます。
大野:
そういった技術をさらに発展させることができれば、それぞれの夢も叶っていくのではないでしょうか。私が近い将来実現したいのは、アフリカでの冷凍冷蔵倉庫の設計施工です。
そうすれば、もっと豊かな食生活を提供することができるはずですからね。
荒木:
私は「東亜村」をつくってみたいですね。現在、東扇島のエリアでは当社が建設した建物が多いのですが、そういった場所を増やしたいです。すべて当社が手がけて「東亜村」。実現させるためにも「冷凍冷蔵倉庫のことなら荒木」と言われるくらい、自身の実力をつけていかなければなりません。
小林:
いいですね。私は、冷蔵倉庫事業者トップ10の企業すべてと仕事をさせていただきたいと思っています。現在はまだ7社ですから、残りの3社をなんとしても取り組みたいと考えています。この夢の実現は、近いかもしれません。ぜひ、全員で当社の強みにさらに磨きをかけ、それぞれの夢が叶う強さをつくり続けていきたいですね。