東亜建設工業

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どこまで
自分の力が通じるか。
技術に国境はない。
土木職(海外)
平田 拓也

Profile

2014年入社 工学部都市基盤工学科卒
父親が海外で単身赴任をしており、幼い頃から海外に対する憧れを持っていた。また、大学では土木系の学科に進み、地盤工学を学ぶ中で、国内外のインフラ整備を通じて人の役に立てる仕事をしたいと考えるように。就職活動で様々な企業を見る中で、当社の「海外」や「インフラ」といった事業内容に興味を抱き、入社を決意した。

予想や予測を
超える仕事に、
ぶつかっていく。

入社してからの3年間は国内工事を担当しました。そこで土木職の基礎である安全管理、施工管理全般を学び、4年目からは国際事業部へ異動。最初の9ヶ月間は、積算課で海外案件における入札対応を担当しました。その後、入社前から憧れていた海外赴任の夢が叶い、インドネシアの石炭焚き火力発電所建設工事に携わることになりました。この工事はインドネシアで初となる「超々臨界圧」という技術を用いた石炭焚き火力発電所の建設であり、急成長を続ける同国において、安定した電力受給に対応するための国家的プロジェクト。発電施設、石炭を荷揚げする桟橋、貯蔵庫、燃え殻の処理施設など、様々な施設の中で、大型の発電機が据え付けられるタービン台座の施工を担当することになりました。夢であった海外のプロジェクトで「やってやる!」という意気込みと、「自分の力は海外でどこまで通じるのか」という不安の気持ちが入り混じっていたことを今でも思い出します。
新しい環境に慣れるのはそう簡単ではありませんでした。まず苦労した点は、誰もが最初に経験する言葉と文化の違いです。現場に指示を出すにも、現場の問題点を把握するにも、これらに対する知識と理解を深めることは最低限必要です。また、海外の工事は日本では経験したこともない大規模な現場。作業指示を現場の末端まで落とし込むためには、各工種の重要人物を把握することも重要でした。この現場で自分が力を発揮し、また成長していくにはどうすればよいのか。日本では考える必要のなかった海外現場特有の「課題」に向き合うこと。そこから私の海外でのプロジェクトが始まりました。

日本の常識を捨て、
現地に寄り添う。

赴任後数ヶ月が経ち、この現場の一番の山場であったタービン台座の大型コンクリートの打設が完了した頃、「型枠支保工解体作業の全体工程」を計画するよう、作業所長から業務を任されました。解体予定の型枠支保工は非常に大規模かつ複雑なものであり、少しでも早く、安全に作業を進める必要がありました。インドネシアの現場に配属されてから毎日現場を歩き回り、記録し続けた各作業歩掛を根拠として工程を作成しましたが、部分引渡し検査までは決して余裕のある計画ではないことが明らかに。しかしながら、工期は絶対に守らなくてはなりません。遅れてしまえば、それだけで現場のコストに影響しますので。スピーディーかつ正確に工事を進めるために、私の考えだけではなく、現場スタッフと入念に打ち合わせることで全体の意識統一を図り、作業を進めていきました。複数の作業が同時に進行する複雑な業務をやりきり、計画通り無事故で発注者に引き渡すことができました。作業歩掛もそうですが、やはり海外で仕事をしていく場合、最も大切なことは異文化に対する理解だと思います。インドネシアはイスラム圏のため、お祈りの時間があります。人前で注意をすることも、彼らのプライドをひどく傷つけてしまう。もちろん、現地の言葉によるコミュニケーションも必要。そういった細かいことを理解しながら、配慮を行うことで、現場の一体感は増していくのです。そして、相手の立場を思いやり、言葉と文化の壁も乗り越え、現地スタッフ・作業員と無事に竣工を迎えられることが一番のやりがいだと感じます。

世界の
技術者に
追いつくために。

このプロジェクトでひとつ、大きなモチベーションとなる人たちに出会いました。それは、現地で共に働く、フィリピン人エンジニアです。私が担当するタービン台座の施工は、工種によっては数ミリの精度が求められ、たいへん神経を使うものでしたので、数人のフィリピン人エンジニアとともに進めることになりました。作業工程や作業手順の立案、200人を超える作業員の陣頭指揮、トラブル対応など、彼らのマネジメントのクオリティは高く、私と同年代にも関わらず、すでに各国の現場で経験を積んできた世界レベルといっていいエンジニア。彼らと共に仕事を行うことが、とても刺激になりました。判断力、知識、マネジメント能力、そのどれもが見習うべきものであり、彼らに負けたくないという思いで、仕事に励むことができています。そういった、目標の人に近づき追い越すために、今後は設計業務にも挑戦していきたいと考えています。施工方法を検討する際に設計の知識があれば、施工の幅も広がります。特にスピードを求められる海外で活躍しようと思うのなら、必要不可欠な力です。その力が身につけば、人々の暮らしをより良くしていくプロジェクトに数多く携われるはず。そんな、シビルエンジニア(土木技術者)を目指していきたいと思います。

1 DAY SCHEDULE の一例

7:00
出社、朝礼、チーム毎に別れ、作業前打ち合わせ
8:00
現場管理、現場にて作業進捗確認
12:00
昼食
13:00
デスクワーク(施工図や材料調達状況の確認など)
16:00
終礼(進捗状況、工程の確認など)
19:00
退社

私の自慢の写真

すべてのトップデッキコンクリート打設が完了した後に撮影した写真です。少しずつ現地の言葉を勉強し、現地スタッフの気持ちを理解する。問題が発生した時は、ともに解決策を考え実行する。一丸となって、困難を乗り越えたことは、他の現場でも生きる経験となりました。

こだわりの仕事道具

ラチェットレンチと呼ばれる、単管クランプの締め付けや材料を番線で固縛するための道具です。「道具があるだけで、できる仕事の幅が広がる。道具は武器になるから、大切に使いなさい」と、新入社員の時に上司に買っていただきました。初心を忘れないためにも大切に使っています。

Future to draw
私の描く未来

世界で活躍できる
シビルエンジニアに。

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